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格子上の場の理論 夏の学校2024

Summer school for lattice field theory 2024

本スクールは終了しました。
多数のご参加、ありがとうございました。

集合写真

概要

格子上の場の理論は、場の量子論を非摂動論的に定義・計算する手法であり、 素粒子物理学の中でも大きな分野となっています。 この夏の学校は、約10年ぶりに日本で開催される大型の格子ゲージ理論・格子上の場の理論のサマースクールです。 格子上の場の理論の基本概念、枠組み、アルゴリズムの開発、および応用の最前線に触れ、 格子QCD分野への入門を行いたいと考えており、また、若手同士の幅広い交流も目的とします。 場の理論および格子QCDに関心を持つ修士および博士課程の学生・若手研究者を主な対象としていますが、 上記テーマに興味をお持ちの方でしたらどなたでも歓迎いたします。

場所と日程

トピックと講師

  1. 場の理論の導入: 大野木哲也 (大阪大)
  2. 経路積分: 渡辺展正 (京都大)
  3. 標準模型とQCDの基礎: 北原鉄平 (千葉大)
  4. くりこみ群と連続極限: 山田雅俊 (吉林大)
  5. 格子ゲージ理論: 山﨑剛 (筑波大)
  6. 格子フェルミオン: 菊川芳夫 (東京大)
  7. MCMCとHMC: 金森逸作 (理研)
  8. クォークソルバー: 石川健一 (広島大)
  9. ゼロ温度: 富井正明 (BNL)
  10. ハンズオン: 永井佑紀 (東大)
  11. 有限温度: 大野浩史 (筑波大)
  12. 量子計算: 谷崎佑弥 (京都大)
  13. 機械学習: 富谷昭夫 (東京女子大)

(敬称略)

時間割

  9/9 (月) 9/10 (火) 9/11 (水) 9/12 (木) 9/13 (金)
10:00 - 11:30 - 経路積分
[ノート]
[スライド]
格子ゲージ理論
[スライド]
クォークソルバー
[スライド]
[サンプルコード(1D Helmholz方程式 CG solver)]
[サンプルコード (1D Wilson Fermion BiCGStab solver)]
有限温度
[スライド]
[Polyakov loop計算 jupyter notebook]
11:30 - 13:30 受付 (12:30-)・開校式 (10分程度) - 写真撮影 - -
13:30 - 15:00 場の理論の導入I: 群と表現
[ノート]
標準模型とQCDの基礎
[スライド]
格子フェルミオン
[スライド]
ゼロ温度
[スライド]
量子計算
15:30 - 17:00 場の理論の導入II: ハミルトン形式の場の理論
[ノート]
くりこみ群と連続極限
[スライド]
MCMCとHMC
[スライド]
[サンプルコード (円周率計算)]
[サンプルコード (HMCを用いたガウス積分)]
ハンズオン
[スライド (part 1)]
[part1 jupyter notebook]
[スライド (part 2)]
[part2 解答]
[スライド (part 3)]
[part3 Juliaコード1]
[part3 Juliaコード2]
機械学習
[スライド]
17:00 - - グループセミナー (17:20-18:50) 懇親会 (18:30-20:30) - 閉校式 (10分程度)

グループセミナー

学生の現地参加者の皆さんの交流の場として、以下の通り、グループセミナーを開催します。

学部生から博士課程院生まで幅広い方が気軽に参加できるよう、発表内容の自由度を高く設定しました。 和気あいあいとした雰囲気で行いたいと思いますので、ぜひ参加をお願いいたします。

参加される方は、別途連絡する要領に従って参加登録をお願いいたします。

多くの皆さんの参加をお待ちしています。

ハンズオン

9/12 (木) 15:30 よりハンズオンを行います。LatticeQCD.jlGaugefields.jl 等を用いて実際に計算をやってみます。全体は3部構成で以下のように行いたいと思います。 参加したい方は、パソコンを持って来てください(オンライン参加の方は、基本的に聴講のみの対応です)。

Julia言語 は2018年にバージョン1が公開されたオープンソースの科学技術計算言語で、 Fortranの様に高速でかつPythonの様に生産性の高い言語です。 LatticeQCD.jl は格子QCDの数値計算を行うためのJulia言語で書かれたオープンソースのソフトウェアで、 インストールから実行開始まで5分以内に始められる、4次元SU(3)ダイナミカルフェルミオンを扱える本格的なコードです。

  1. Julia のインストール、Jupyter の立ち上げ (永井)
  2. LatticeQCD.jlの概要 (初心者向け、富谷)
    LatticeQCD.jl をJupyter notebook で走らせます。Quenched QCDの配位を熱浴法で生成しπ中間子の質量を計算してみます。
  3. Gaugefields.jlを少しいじってみる (玄人向け、富谷永井)
    実際にQuenched QCD (heatbath/HMC)のコードを打ち込んでみて、Polyakov loopの散布図を見てみるなどを考えてみます。

18時までなら教室を使えるので、残ってやりたい方は17時以降もしばらく続けてもらうことが可能です。

参考文献

旅費補助

以下の通り、学生に対する旅費補助を行います。

旅費補助の申請は締め切りました。

参加登録

本スクールは終了しました。

締切

ポスター

研究室に掲示して告知していただけると幸いです。

ポスター

高画質PDF

お問い合わせ

以下のフォームよりお問い合わせください。

お問い合わせフォーム

主催

筑波大学計算科学研究センター

世話人

大野浩史、藏増嘉伸、富谷昭夫、山崎剛 (順不同)


本スクールは、 「富岳」成果創出加速プログラム JPMXP1020230409「超大規模格子QCDによる新物理探索と次世代計算に向けたAI技術開発」、 学術変革領域研究(A) KAKENHI 22A202「学習物理学の創成」、 学術変革領域研究(A) KAKENHI 24H00940「テンソル繰り込み群による場の理論におけるエンタングルメント・エントロピーの研究」、 基盤研究(A) KAKENHI 24H00214「テンソルネットワークが拓く計算素粒子物理学の新たな展開」、 基盤研究(B) KAKENHI 23K25891「素粒子標準模型を超える物理探索に向けた格子QCD精密化」 からの補助を受けています。